こんにちは
現在三十代半ばで、家族います。2女の父です。
職場は新宿で、コロナ前は毎日満員電車に揺られ通勤してました。
そして、子供の頃から一般の人々とは異なる点が一つ。
自分は家業のある家庭に生まれたこと。
父は20歳から今も続く寿司店を営んでいます。
今年で70歳 丁度開店50周年の年ですね。
過去には従業員もいましたが、今では夫婦で楽しそうに仕事をしています。
今日はそんな
「家業があるけど継がない系息子=Segare no Ikikata」をお話しします。
なんで寿司屋継がないの?
私以外にも家業継がない系息子の人々は、この手の言葉をいつも投げられ続けてます。
生まれてからずっとです
そして理由は人それぞれではあると思いますが、私の結論から言うと
子供ながらに必死に朝から晩まで働く両親を毎日見ていて
「大変そうでしんどそう」がシンプルな理由です。
私の幼少期といえばバブルが崩壊して不景気の入口を入った頃、平成初頭でした。
そんな中、父は毎日朝から市場に出向いて仕入れを行い
仕込みをしてランチ営業
3時間程度の中休みを取って、夜の営業で24時過ぎまで仕事をしてました。
当時のお客さん達は終電まで帰らない事もざらです。
休みは週一回の水曜日
私は現在普通のサラリーマンなのでもちろん週末土日は休日ですし
祝日も休みですが、正直しんどそうで大変そうな印象しか子どもとして受けてませんでした。
勿体無い。
父の経営する寿司屋は都心から30分ほど離れた郊外にあります。
そして、その町の寿司屋さんとして長年地域で仕事をしてきました。
私が新しい人間関係を構築する時の「枕」としても助かってきました・
「えっと、実家が寿司屋です」は効果テキメン✨
「えええ”いいなぁ〜」「羨ましい〜〜〜」ってリアクションは100%来ます。
そして、継いでない事実を伝えると大凡80%ぐらいの人は
「継がないの?勿体無い・・・。」
「お父様の経験と信用があるから、継いでも問題ないよ!」
と言われます。
別に、歌舞伎役者の家系や財閥の御曹司っていう「継がないと追放」って程の家業ではないのですが
そのスケールをぎゅっと小さくしたのが個人事業主のSegare達なのです。
我々Segare達はこの一般の人が感じない小さな重責を背負って生きてます。
そして、誰しもが「継がないと勿体無い論」を投げかけてくるのです。
しかし、その理論を投げかけてくる人々の多くは
実家の寿司屋に足を運んだ事のない人々の発言です。
「折角、土台があるのに…..」や「勿体無い」関連の話を貰いますが
根拠なしにその発言をされています。
ただし、やっぱり個人経営の寿司屋の現場を考えると
なかなか先が明るいとは思えない市場というのが現実です。
それを知らずに「勿体無い論」を問いただしてくる方々
ごめんなさい。Segare達は響いておりません。
How are you?
– I’m fine thank you .
って会話ぐらい、言われたら決まった中一英語の教科書1ページくらいの感覚で響いてません。
そんな中、たまーに
継がない選択肢をしたSegare達に熱量持って家業を継ぐことを説得にかかったりとかする人
お酒が入ってたりすると多くいます。
個人的には流せますが、人によっては余り長くその話を引っ張らないで欲しい人は多い気がします。
何故なら、我々は生まれてからずっとその事と向き合って生きているからです。
それは個性ともいえますが
コンプレックスとも私は思います。
身長や見た目と同じ様に、変えられないものの一つだと思いますんで
ジェンダーレスとか差別がないように受け入れていこう!
っていう世の中の感じなら、ここも必要以上に強要したりしない方がいいと思いますね
ただし自分の生い立ちに関してはネタにしている人は多いですがね!w
最後に
社会人1年目に同期の女の子がケーキ屋の娘でした。
生い立ちエピソードの部分が被る感じで凄く意気投合したことを覚えてます。
彼女と会話した際にSegareシリーズあるあるを一つ
家業を伝えると
毎日、お寿司食べれて羨ましい!!!俺も寿司屋の息子に生まれて見たかった〜
って、言われまくります。
恐らく2,000回ぐらいは言われたんじゃないかなw
ケーキ屋の娘の同期も「あるある!!めっちゃ言われる!」って言ってました。
但し、それを言ってきた方々、冷静に考えて見てください。
毎日、寿司食べると思いますか?
ケーキ屋の娘が毎日ケーキを食べるわけないんですよね
そんなことしたら太って仕方ないですよねw
なので正解は
毎日は食べてませんが
一般の人より頻度高く寿司は食べてます!
でわわ